【 2018/12/12 】

ユリス・ナルダン~人と時計のストーリー~♯2(後編)

歯科医院を営むF様。宮本武蔵が『五輪書』に著した「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす。よくよく鍛錬すべきなり」という言葉を胸に、日々、診療と向き合う。オフの日には、遠く山々へとバイクを駆って、自然に抱かれて心身を整えることも。
そんなF様にはユリス・ナルダンにまつわる忘れられない思い出がある。




──F様にとって2本目となるユリス・ナルダンは、2018年の新作「アワーストライカー サムライ」ですね。ご予約いただきありがとうございます。

今年のウォッチフェアで、宮本武蔵が描かれている文字盤を見てすぐに気に入りました。私は、武蔵が著した『五輪書』の中にある、こんな言葉を座右の銘にしています。
「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす。よくよく鍛錬すべきなり」。
要するに、武士道を修めるには同じことをコツコツと繰り返しなさいということですが、仕事はもちろん、スポーツでも、趣味でも同じです。この言葉をいつも心に刻んでいます。「アワーストライカー サムライ」には、そんな五輪書の真髄が反映されていて、自分を鼓舞してくれる気がするのです。今後、仕事でプレゼンテーションをするときや、人生の大切な機会には必ず身につけたいと思っています。



──実は、「アワーストライカー サムライ」を開発したスイスの担当者は、武道に関心があり、五輪書を読んでいるそうなのですが、今回、武道の本場・日本のF様のような方が購入してくださることをとても誇りに思い、喜んでいます。

この時計は、日本に対するリスペクトとサムライ・スピリットの逆輸入と言ってもいいかもしれませんね。

──海、ヨット、サッカー、五輪書、そして何より時計に関する深い造詣。ユリス・ナルダンをきっかけに、こんなにも多様なお話しが伺えるとは嬉しい限りです。他にも何か関心をお持ちのことなどありますか。

バイクでツーリングをして、山登りをするというのが最近の趣味ですね。先日も4時間かけて長野と山梨の県境にある大弛峠(おおだるみとうげ)まで行って金峰山(きんぷさん)に登ってきました。自然の中に身を置くのはストレスの発散になりますし、仕事に活力を与えてくれます。



──F様のために、バイクや登山用の時計を作りたいですね。最後に、F様からユリス・ナルダンに、こんな時計を作って欲しいといったご要望はありますか。

シリコンと例えばセラミック……メタルフリーの時計が生まれる可能性を想っています。そこに芸術性が加わるときっと面白いものになります。現在、シリコンで作られている部品は限られていますが、それ以外はセラミックで……ユリス・ナルダンならできるのではないかと期待しています。

──F様からチャレンジしがいのある課題をいただきました。必ずスイスの制作チームに伝えます。
本日はお忙しい中、ありがとうございました。

ひとしきりF様にお話を伺ったあと、七里ヶ浜を見下ろす高台で、水平線をバックに記念撮影をすることに。先ほどまで小雨を落としていた雲の切れ間から光が差し、海原には金色の帯ができていた。その帯の西側には江ノ島。そして頂きをうっすらと雲に覆われた富士山の幻想的な佇まい。ユリス・ナルダンを愛する人物には、やはり広々とした海の風景がよく似合う。



クラシック アワーストライカー サムライ
6109-130/SAMOURAI

ムーブメント:UN-610
手巻きムーブメント

アワーストライキング機構(時・30分)
オートマタ

パワーリザーブ:約40時間

ケース:プラチナ
径:43mm 厚:15mm
防水性:30m

文字盤:手彫りのオートマタ

ストラップ:アリゲーター、フォールディングバックル

限定本数:18本