【 2018/05/07 】

ユリス・ナルダン - 人と時計のストーリー ~ ミニチュアペインティングに思いを込めて(前編)

腕時計にはそれぞれ個性があり、人が腕時計を手に入れる理由や過程も様々。時計があれば、その一つ一つにストーリーがある。今回は、大切な家族と愛する犬、そしてミニチュアペイントにまつわるストーリーをお届けいたします。


チャッピーとクッキー、メイが描かれた時計

チャッピーとクッキー、そしてメイの写真と、完成した時計を前に思い出を語るI様


「チャッピーとクッキーを描いた腕時計をオーダーしたのは、2016年の秋頃だったと思います」。チャッピー(ポメラニアン)とクッキー(チワワ)は、ミニチュアペインティング(細密画)が施されたこの時計のオーナーである I 様の愛犬。チャッピーはこの世を去ってしまったけれど、2匹とも、I 様が12年以上にわたっていっしょに暮らしている、大切な家族だ。


チャッピーとクッキーが描かれた時計をはめて思い出を語るI様
「それまでも、カードケースや小銭入れ、ブローチなど、チャッピーとクッキーのイラストや写真をあしらった小物はいろいろとオーダーしていたんです。いつも、いっしょにいるような気持ちになれますし、それに、友人と会ったときに『これが私の飼っている犬だよ』と、会話の弾みにもなりますから」

 ある時、この話を懇意にしている店舗の担当者に伝えたところ、ひとつのオーダーメイドを紹介される。それが、ユリス・ナルダンのミニチュアペインティングだった。「オーダーは何度も経験してはいるのですが、それでもわりと勇気がいるんですよ。でも、担当の方からは『ミニチュアペインティングは、モチーフを精確に再現するアート。段階を踏んで、確認しながら進めていくので大丈夫ですよ』と説明されたので、それならお願いしてみようか……と」。 I 様が店舗担当者に渡したチャッピーとクッキーの写真は、なんと10枚以上にも。その中から表情とバランスが最適なものを選び、さらには担当者がその場でデッサンを起こすなど、最初の段階で綿密な確認作業が行われた。


チャッピーとクッキーのイラストをあしらったブローチなど

I様の担当者が描いたデッサン

I様の担当者が描いたデッサンや、本国から届いたデザイン画